張りのある音色は指先に宿る 津軽三味線

私は2回目のお稽古から「津軽じょんがら節 曲弾き」の練習を始めました。
メロディーとともに「撥で弦をすくう・指で弦をはじく」といった指の使い方などを覚えます。

やはりメロディーを弾くのは楽しいですね。
それっぽく構えてメロディーを弾けば、いかにも「アタシ、三味線弾けるので」という自己満足に浸れるわけです。




張りのある音色は指先に宿る

40過ぎてからのお稽古は若い頃のようにすぐに身に付く・覚えられるわけではありませんから、次のお稽古までの2週間、毎日真面目に練習するのですね。

ただねぇ、どうにも音が綺麗に響かない。
複雑で美しい音色は練習すれば必ず出るようになると信じて毎日練習するけれど、私の三味線はポイン、プスン、ポスン、といったいかにもマヌケな音がでる。

これは、あれだな。
三味線が悪いに違いない。

初心者代表としてそのように位置付けた私は、次のお稽古で先生に注意されました。
「音が響いてないよ、しっかり指で押さえて」

どうも三味線は悪くなかったらしい。(/ω\)

指?
指で強く押さえればいい音がでるのか。
しっかり押さえているつもりだったけど、もっと強く抑えなきゃいけなかったのか。

しかし、私の三味線は努力に応えてくれない。
それに弦を指で弾く(ハジキと呼びます)ときも、うまく弦を指でとらえることができない。

相変わらず私の三味線はマヌケな音を響かせる。
ポイン、プスン、パスン (つд⊂)エーン

どうすればあの、複雑な音の入り混じった「ビーン」と張りのある美しい音色がでるのだろうか。(T_T)

そのとき
他の生徒さんを教えていたお弟子さんが急に大きな声で先生を呼んだのですね。
「先生、ここの生徒さん、指の置き方が違う」

見れば、我々4人の生徒は皆、三味線の弦をギターのように指の腹で押さえていた。
お弟子さんは「ちがうちがう、そうじゃないの、爪と指の先で押さえるの」という。
先生も「あ、そうそう、そうやって押さえて」と言い出した。

じじぃ、「そうそう、そうやって押さえて」じゃねぇよ
(/ω\)可愛くて思わず笑っちゃったじゃないか

実は三味線の弦の押さえ方は少しコツがいる。
ギターのように指の腹で押さえると音が響きづらいのです。

指の腹で押さえるというのはこんな感じ。指を寝かせて押さえていますね。

一方、三味線はこのように指を立てて爪と爪の後ろの指の先で押さえます。
慣れるまではかなり難しいです。

指を寝かせると指の腹という「面」で弦を押さえることになります。しかし指を立てることで、弦を「面」ではなく「点」で押さえることができるようになる。

三味線の棹はフラットなので、面ではなく点で弦を押さえないと音が良く響かない、ということらしい。

大事なことなので、教室では三味線を弾き始める際に教えるはずであるが、どうも先生には当たり前のことすぎて、弦の押さえ方を教えるのをうっかり忘れていたらしい。

でも、先生が三味線を弾き始めたのなんて半世紀以上前のことだもの、仕方がない。

しかし、初級コースとはいえ1年以上やって弾きなれている生徒さんは直すのが大変そうだ。
幸い私は3回目の稽古で教えてもらうことができたので、早速指の押さえ方に気を付けて練習するようにしました。

実際にやってみると、今度は爪の長さが気になる。
短くても長くても弾きづらいのね。

先生の指を見せてもらったら、先生の爪はV字に溝が付けられていて「薬指は押さえづれぇから、弦が逃げないように、爪を切るときはこうやって爪に溝つけてんだぁ」とおっしゃる。

先生、さすがです。
私は爪をV字にはできねぇが、感服いたしました。
じじぃ呼ばわりしてごめんなさい。

まとめ

素人の私でも、指を立てることを意識して三味線を弾くと音の響きが違う。
しかも弦をはじきやすい。
おお (*´▽`*)上手にできた!

三味線の張りのある音色は指先に宿っているようです。

以上、四門でした!