三味線は、手首の曲げがスゴイ。
初めて三味線を弾いた際には、「ええっ、マジで? こんなにですかっ!?」ってほど先生が私の手首をグイってネジ曲げたのね。(いや、曲げただけでネジってはいない)
手首の形を覚えたての初心者(私)はどうしても余計な力が入るので、しばらく練習するだけで手首が痛くなってきます。
ああ、手が痛い (T_T)三味線はクセが強いんじゃ
稽古中、先生は私に「休みながら練習しなさい。手が痛くならないように気をつけなさい」と何度も注意したのね。
夢中になると痛みに気が付かないまま・無意識に我慢して弾き続けてしまう生徒さんは多いのだそう。
初めての稽古が終わった際にも「手が痛くなるまで練習してはいけないよ。アンタ、真面目そうだから特に腱鞘炎に気をつけなさい。」と何度も念を押されましたよ。
皆さんはどうでしょうか。
腱鞘炎はつらいよ
三味線はバチを持った右手を90度近く曲げて弦を弾くので、手に余計な力が入りがちな初心者の場合、練習のし過ぎで腱鞘炎を起こす人が多いらしい。
そして頑張り屋さんは腱鞘炎を悪化させやすいそうです。
先生曰く腱鞘炎は「手が真っ赤になって腫れあがる」んだとか。
腱鞘炎なのに頑張って練習してしまうと、さらに症状は悪化します。
しかも一度悪化した後に治療に専念して腱鞘炎が治ったとしても、ひどい腱鞘炎の痛みを味わった脳は、いつまでも「痛み」を憶えているんだそうな。
つまり「三味線を弾くと手が痛くなる」と脳が記憶してしまうらしく、手を思うように動かせなくなる・痛みが再発するのが怖くて三味線が弾けなくなる、なんてことも世の中にはあるそうです。
うへぇ~、腱鞘炎って怖い。
私は作家業を生業にしているので仕事柄腱鞘炎になるとまずい。
さらに中年淑女になってからは冬場は肩や腰に加えて肘も痛むのよね。(話が逸れる)
ああ、痛ぇよぅ
稽古から帰って、いろいろ練習時間を試行錯誤した結果、どうも私は1時間の練習が精一杯のように思いました。
私の「細腕」では、それ以上やると翌日辛いのです。
※正直言えば腕よりも腰が痛い。(/ω\)老いって悲しいね
そんなこんなで、私はどんなに練習したくても1日1時間を超えて三味線を弾かないように気を付けています。
しかし、しかしですよ
私はお年頃の中年ですから、さすがに思うように指も早く動かないし、楽譜を覚えたり弾き方のコツの飲み込みも若い頃に比べると悪くなった(ように思う)
正直、練習なんて1時間じゃ到底足りません。
そこで実際に楽器に触っている時間以外でも楽譜を見て、旋律を覚えながら楽器を弾いているイメージを膨らませる練習をしています。
これは実際に三味線を持って練習をするときに「特に練習したいところ」を明確にできるので、短時間の練習しかできない方にもお薦めです。
三味線は腱鞘炎にならないようにするのも練習のうち、なんでしょうか。
それとも腱鞘炎になるのが三味線弾きの醍醐味なんでしょうか。
早く上達したいのはやまやまなんだけど、痛い腱鞘炎になりたくない私なのです。
後日談としては
皆さんの期待通り、腱鞘炎になりました。
以上、四門でした。