鉄瓶でお湯を沸かすと鉄分は補給されるのか? 【鉄瓶の疑問】

家で鉄瓶を使っています。
使い始めてかれこれ5年になるでしょうか。

別に、オシャレで使っているわけでもない。

実はこどもが小さかった頃、病気のため一時的に重い貧血状態になりました。
今後も貧血になると予想されるのと、貧血の子は病後の回復が遅れるので鉄剤を処方してもらいました。
さらに、病院で食事の内容について指導していただき、野菜の鉄分ではなく動物性の鉄分(要するに肉)を摂取するほうが吸収が良い・毎日レバーを食べさせてくださいとアドバイスをいただきました。

でもさ毎日レバー食べれる? ( ゚Д゚)絶対無理

そこで鉄瓶を使ってみようと思い立ったんです。
鉄瓶で沸かしたお湯は微量の鉄分が含まれて、鉄分補給にもなると言われています。
つまり毎日鉄瓶で沸かしたお湯をお茶や料理に使えば、鉄分が摂れるぞ!と考えた次第です。

鉄瓶で 鉄分補給 ホントかな?

鉄瓶を使いながら私はふと疑問に思ったんです。
鉄瓶で沸かしたお湯は鉄分が溶け出しているので貧血予防にいいといわれます。
しかし果たして人体は本当にこの鉄分を吸収するのでしょうか。
そして人体に吸収できるほどの鉄分がお湯に溶け出すものなのでしょうか。

そこで私は鉄瓶などの鋳物で有名なメーカー(OIGEN)さんに『鉄瓶は貧血予防に有効ですか?』と尋ねてみました。

問い合わせた日の夕方には 早速、鉄分補給について親切で丁寧な説明のメールを頂きました。OIGENさん、本当にご丁寧にありがとうございます。

OIGENさんによると、鉄瓶の鉄分補給は補助的なものなのだそうです。
鉄分補給という観点で鉄製品を使うなら、鉄鍋で料理した食品のほうが鉄分がより多く含まれることが分かっているんだとか。
特にトマト料理などの「酸」を多く含んだ食材を鉄鍋で料理することにより鉄分の溶出量があがり、効果的な鉄分補給が期待できるそうなんです。

結果、鉄分補給が目的なら鉄瓶ではなく鉄鍋をお薦めします。という事でした。

ちなみにOIGENさんの鉄鍋はかなりオシャレです。

薪ストーブ、暖炉、ガス、オーブン。調理したらそのままテーブルへ並べたい美しい鉄鍋。
夏野菜のラタトゥイユ、パエリア、料理の幅が広がりそうですね。

結論:鉄瓶で補える鉄分はごく微量。鉄鍋のほうが鉄分含有量に関しては効率が良いらしい。

タンニンと鉄分の関係

古くから鉄瓶とお茶は切っても切れない関係。
鉄瓶で沸かしたお湯でお茶を淹れる方も多いと思います。

しかし、鉄分とお茶に関してはこのようにも言われているのをご存知でしょうか。
『お茶に含まれる成分:タンニンは人体への鉄分の吸収を妨げる』

Σ(゚Д゚)なんですと!?

では、鉄瓶で沸かしたお湯で淹れたお茶の場合どうなんでしょう?
ただでさえ超微量の鉄分とお茶のタンニンが結合して、結局鉄分は体に吸収されない運命なのかしら、と疑問に思ってしまうワケです。

これについては近所の薬剤師さんが解説してくれました。

昔はお茶に含まれるタンニンが鉄の吸収を妨げてしまうから、貧血薬(鉄剤)をお茶で飲むのはやめましょうね、と言われていたんだそうです。
しかし現在の見解としてはお茶に含まれるタンニンは人体への鉄の吸収を妨げるといっても、微々たるものなので考慮するに値しない。と結論付けられているんだとか。

薬剤師さんなので鉄瓶の鉄分についてはわかりかねるそうですが
『鉄分の吸収が云々という点だけで言えば、タンニンを含まない麦茶なら鉄分の吸収を妨げないので、とても気になる方は緑茶より麦茶がお薦め。』だそうです。

なるほどです。
昔から鉄瓶の中が錆びると鉄瓶に緑茶の茶葉を直接入れてお湯を沸かし赤錆を抑えてきました。これはこのタンニンと鉄分が関係していそうですね。

鉄瓶の錆びとお茶(タンニン)については以下のページも併せてご覧ください。

鉄瓶ことはじめ 初めての鉄瓶の使い方
初めて鉄瓶を買ったとき、使い方を知らなかったためにちょっとした失敗を繰り返しました。初めての鉄瓶は知らないことばかり。今回は失敗から学んだ鉄瓶の使い方についてご紹介しようと思います。

結論:鉄分補給という観点では、タンニンを含む緑茶より麦茶がお薦めらしいが鉄瓶の鉄分についてはわからない。

まとめ

鉄瓶で沸かしたお湯の鉄分も、タンニンが鉄分に吸着しちゃうのも、微々たるもの。
鉄分補給ならやっぱり鉄剤飲んだり食事で接種したほうが効率的かつ吸収が良いということでした。

鉄瓶での鉄分補給は過度に期待しないほうが良いのではないでしょうか。

私は以上のように結論付けましたが皆様はいかがでしょうか。

以上、四門でした。

この記事は2015/7/3に書いた記事を加筆・再構成しています。