津軽三味線を習い始めて3年と2か月。
昨年はコロナウィルスの感染拡大でお稽古に通えなくなったりもしましたが、私は今日も元気です。

ちなみに
外出する機会が少なくなったせいか、血圧も悪玉コレステロールも最高値を記録するなど絶好調な毎日を送っております。
さて、津軽三味線を買いまして。
初心者ということもあり、今まで三味線は先生からお借りしたものを使っていましたが(レンタル2,000円/月)昨年の秋、とうとう自分用の津軽三味線を購入しました。
悩みに悩んで選んだのはトチ花林の津軽です。

普通なら、音が良いとされる「紅木」の津軽を買うんだと思います。
「花梨は初心者の練習用」みたいなイメージもありますし、私も紅木の津軽が欲しいと思っていましたし。
クールなトチ花林に一目惚れ
ある日、ベテランクラスの生徒さんが持ってきた三味線を見て私は驚きました。
「先生が使っていたものを分けていただいた」というその三味線は、見事なトチの入った「花林」の三味線だったんです。

実際に見てみると花林のトチは遠くから見ても見栄えがする派手な縞模様。
初心者用だなんて思っていた花林の三味線でしたけど、見れば見るほどカッコ良くてクールなんです。
もしかしたら、その美しいトチ花林に一目惚れしちゃったのかもしれない。
(紅木のトチも本当に美しいけれど、あれは高い。手が出ない。)
「まあでも、あんなに派手なトチ花林にはそうそう出会えないだろう」なんて思っていたら
ある日、本当に出会っちゃった。
(/ω\)ワー!タイヘン!
出逢っちゃった、運命の津軽
見つけたのは老舗の和楽器店。
それはよくよく磨き上げられた中古の津軽で、華やかなトチがくっきりと棹全体に浮き出ていました。
ド派手。(/ω\)まぁ素敵。
花梨の中古といえど楽器ですから、それなりのお値段はしますよね。
「本当に紅木じゃなくていいのか、花林で後悔しないか」と2日ほど悩みに悩んで、和楽器屋の主人と相談して、夫と相談して、思い切って購入したわけなのです。
( ゚Д゚)ご主人、そのシマシマの三味線、包んでちょうだい!

何を良しとするかは人それぞれ
「三味線買うなら絶対紅木、花林は音が劣るしグレードも下がる」という人も多いけど、私はトチ花林の津軽に大満足。
犬皮を張ってもらってあるので合皮に比べて高い音が綺麗に出るし
古い木材は、より硬く、軽やかな良い音がする。
もちろん硬い紅木のような響き渡る音は出ないけれど、何を良しとするかは人それぞれ。
なにより四十肩の私にとって、重い紅木の三味線を扱うのは苦痛でしかないのよね。
趣味のまま続ける私の三味線には、いろんな選択肢があっていい。
以上、四門でした!